韓国環境省が、日産自動車が韓国で販売したSUV『キャシュカイ』について、「排出ガスを違法に操作していたことが認められた」と指摘した問題。この問題で韓国日産が求めていた行政処分の取り消しが、一部認められたことが分かった。
韓国環境省によると、日産キャシュカイに、エンジン吸気温度35度の一般的な条件において、排出ガス再循環装置の動作を停止する任意の設定が行われていたことが確認されたという。韓国環境省は、「キャシュカイは窒素酸化物を過剰に排出していた」と主張する。
そして韓国環境省は、韓国日産に対して、行政処分を発表。その内容は、キャシュカイのリコール(回収・無償修理)と課徴金の支払い命令、韓国日産と同社のトップを排ガス不正の疑いで刑事告発する、という厳しいもの。
これに対して6月24日、韓国日産は行政処分の取り消しを求めて、ソウルの行政裁判所に提訴していた。
7月6日、ソウルの行政裁判所は、「日産の主張を一部認める」と発表。キャシュカイの販売停止やリコールについても、「処分を一時差し止める」という決定を下している。