タミヤは電動RC(ラジオコントロール)モデルの新製品として「TA07 PROシャーシキット」を7月上旬に発売する。
この商品は、中級者向けのベルトによる4輪駆動シャシー、「TA」シリーズの最新モデル。従来モデルからシャシーの形状が大きく変更されたほか、モーター搭載位置が3か所から選択できるなど、斬新なアイデアが盛り込まれている。
シャシーは従来のバスタブ形状の上に部品を搭載するものから、細身のロワーデッキとアッパーフレームで構成されるコンポジット構造を採用。その間に部品がレイアウトされるようになっている。
アッパーフレームの一部は脱着可能になっていて、シャシー剛性とくにロール特性を調節することが可能。またモーターの搭載位置が変更できることで、さまざまなコースレイアウトに対応する。駆動力を1本のベルトで前後に伝達するシングルベルトドライブ構造のため、きわめて容易にモーター位置を変更できるのが特徴だ。
デフやサスペンションアーム、アップライト等はハイエンドモデルと同じものを採用。実績のある部品を採用することで高品質を確保するとともに、共用化を図ることで開発コストを抑制している。「TA07 PRO」の価格は2万8800円(税別)。
タミヤは「TA07 PRO」の説明会とテストドライブを6月29日、タミヤサーキット(静岡県静岡市)で開催した。実際に操作してみると、たしかにモーター位置の違いはコーナリングの感覚や挙動に変化をもたらしていることが実感できた。
またモーター位置は「4本のビスを外すだけで可能。やりかたを覚えれば5分ぐらいでできる」とのこと。ユーザーのチューニング幅を拡大することで競技でメリットを得るだけでなく、「探究心をかきたてる機能」だとタミヤでは説明している。