日本航空(JAL)が発表した5月の輸送実績によると、国際線旅客人数が前年同月比5.3%減の67万8093人と9カ月ぶりに前年割れとなった。
為替水準が円高となった中で、旅客人数の増加に急ブレーキがかかった。地域別では、米大陸線が同5.4%増の9万8057人となった以外は前年割れとなった。中国線が同12.0%減の10万2554人、韓国線が同17.3%減の4万7690人と不振だった。
東南アジア線も同4.1%減の27万3631人、テロの影響で需要が低迷している欧州線が同3.0%減の5万2419人だった。ハワイ・グアムのリゾート線も同4.1%減、オセアニア線が同17.6%減と不振だった。全体の利用率は76.4%と、前月から1.1ポイントダウンした。
国内線の旅客人数は同4.4%減の252万4239人と9カ月ぶりのマイナスだった。利用率は63.6%だった。
貨物輸送実績は、国際線貨物が同6.3%減の2万4033トン、郵便が同21.2%増の2957トン、国内線貨物が同4.5%減の2万9979トン、郵便が同1.1%減の2530トンだった。