NEXCO二輪車ETC車載器購入助成キャンペーンのホームページから助成可能台数を示すカウンターが消えた。
キャンペーンは4月26日から始まり、当初の予想を超える勢いで申請が続いた。助成対象台数は先着5万台で、予定では10月31日まで継続できるはずだった。キャンペーンは東日本、中日本、西日本の高速道路3社が共同で実施している。
事務局を担う西日本高速は、取りやめの理由をこう話す。「お客様から表示を続けると購入を煽るとお叱りを受けたため『受付継続中』の表現に変えた」。
これまで公表していた受付可能台数は「急いで申し込まなければならなくなるので、当社の判断で公表は差し引かえる」(前同)。
この時期に受付可能台数の表示を取りやめたことの影響は大きい。助成可能台数は、今やカントダウンの段階だ。車載器の取付事業者によると「遅くとも7月上旬には5万台に届く」。
キャンペーンの申請は取付までを完了して、アンケートに答えることが前提だ。購入代金を支払っていても、二輪車の場合は取付事業者が車載器を取り付けないとメーカー補償が受けられない。取付店のほとんどは取付予約が必要で、購入から取付完了まで数日が必要だ。受付状況がわからないと助成が終了している可能性もある。
西日本高速は「予定台数に達したから、いきなり終わるということはない。残り台数がわずかになったら、取付事業者の団体に終了日をお知らせする」というが、取付事業者は、こんな心配をする。「もし打ち切るなら先着ではなく、何日で受付を終了するという形にしないと混乱するのではないか」。
二輪車車載器は、1万5000円の購入助成を受けると価格の安いモデルであれば本体は約1600円ほどで購入できる。ただ、そのほかに1万5000円前後の取付費用の負担が必要なので、助成があっても四輪車より割高だ。二輪車初のETC2.0対応車載器発売を7月1日に控え、同種のこれまでのキャンペーンにはない異例の対応だ。