提案されたプランを検討しながら、いろいろとネットで調査していた野崎さんの目にClarion『Full Digital Sound』がとまったのである。提案されたプランよりも予算は膨らむ。しかし、音への期待感、純正オーディオが交換しにくいクルマに向いたシステムであること、そして革新の技術であること、以上を総合し、野崎さんは『Full Digital Sound』の装着を決めたのだ。
ところで、『Full Digital Sound』には、これまで筆者が気が付いていなかった、以下のようなメリットが存在していた。新谷さんはこう話す。
「ゴルフ ヴァリアントには“アイドリングストップ”機能が付いているのですが、通常のカーオーディオ・システム(アナログシステム)を搭載すると、車種やシステムによっては再始動時の度にオーディオの電源が落ちる場合があるんですね。なので、“アイドリングストップ”を使わないか、もしくは手をかけてなんらかの対策を講じるかのどちらかとなるのですが、『Full Digital Sound』では消費電力が少ないために、このヴァリアントにおいては、“アイドリングストップ”が発動したときでもオーディオの電源が落ちることがないんです。『Full Digital Sound』にはこんなメリットもあるんですね」
さすが『Full Digital Sound』である。
新谷さんいわく『Full Digital Sound』は、エントリープランの新たな選択肢であり、特に純正システムが取り外せないクルマにおいての魅力的な有力候補、とのことである。このゴルフ ヴァリアントの音を聴いて、至極納得である。『Full Digital Sound』は、クオリティ&バリューが高い。
■プリウス・オーナーがしっくりくる、的を射たインストールを実践! TOYOTA・プリウス by “LEROY(ルロワ)”(愛知県)
続いては愛知県の有力ショップ“ルロワ”の最新デモカー、プリウスをご紹介しよう。
このクルマにおいては、Clarion『Full Digital Sound』で、フロント2ウェイ+サブウーファーのフルシステムが組まれている。詳細は以下のとおりだ。フルデジタルサウンドプロセッサー(サウンドプロセッサー/ツィーター/コマンダー)『Z3』(税抜定価:12万5000円)+フルデジタルスピーカー『Z7』(税抜価格:8万7000円)+フルデジタルサブウーファー『Z25W』(税抜価格:7万3000円)、という構成である。
コンセプトはズバリ、“『Full Digital Sound』搭載の、最上限の仕様を提示すること”。『Full Digital Sound』の魅力を最大限に引き出すとともに、上限をきっちりと見せることが目指されているのである。こだわりだせばキリがないのがカーオーディオだ。ユニットに贅を尽くし、インストールにもとことんこだわれば、総額1000万円、やりようによっては2000万円規模のシステムになることもあり得ない話ではない。
しかしながら、Clarion『Full Digital Sound』ならば、ツィーターとミッドウーファーの交換は不可だ。外部パワーアンプも基本的には必要ない。であるので、上限をはっきりと示すことができるのである。
何より好印象だったのは、サウンドの温かさ。演奏者の体温が感じられる音、とでも言おうか、演奏に熱が感じられたのだ。『Full Digital Sound』はどちらかというと、音が研ぎ澄まされていることでそれがクールな印象となって伝わってくる傾向があると感じていた。しかしこのプリウスのサウンドは、あくまでもウォームなのだ。
デモカーではここまで手を加えてありますが、フロント2ウェイ+サブウーファーのシステムをデッドニングなしで組む、25万円ほどのプランがスタートとなると思います。しかしお薦めなのは、そこにデッドニングをプラスする、約30万円のプランですね。それを追加するだけでも、サウンドが一変しますから。せっかくプロショップで組むのですから、プロショップのバリューも手にしていただきたいと思うんです。『Full Digital Sound』であっても、ドア内部の音響的なコンディションを整えていかないと、その性能を十分に引き出すことは不可能です。『Full Digital Sound』の良さを確実に楽しもうとするならば、デッドニングはお薦めしたいところですね」
なお“ルロワ”では、来る7月2日、3日の週末に、周年祭を開催する。その際に同店を訪れてデモカーを聴けば記念品がもらえる等の特典も用意されているとのことである。お近くならばぜひ、気軽に足をお運びいただきたい。『Full Digital Sound』の魅力を、じっくりとご確認いただく良い機会となることは間違いない。
さて、これら2台の音を聴いて、『Full Digital Sound』の実力の高さをまた改めて実感することができた。これに興味を抱きながらもまだその音を耳にしたことがないというのなら、ぜひともお早めに、デモカーや試聴機を用意しているお近くのプロショップを訪ねてみてほしい。聴いて後悔することはないはずだ。
搭載車両、続々出来! 新カーオーディオ・システム Clarion『Full Digital Sound』の音を聴き、魅力を訊く!