ポルシェの勝利で幕を下ろした今年のルマン24時間耐久レース。3位と4位に入賞を果たしたアウディだが、その結果には満足していないようだ。
これは、アウディスポーツのヴォルフガング・ウルリッヒ代表が、レース後の声明で明らかにしたもの。同代表は、「2台のアウディを完走させたチームは誇り。しかし、これは明らかに望んだ結果ではない」とコメントした。
ここ数年、「ルマン常勝」だったアウディだが、昨年のルマンでは、ポルシェの後塵を拝した。今年のルマンの目標は、もちろん、ポルシェからのタイトル奪還。最新型のアウディ『R18』2台で参戦した。
それだけに、3位と4位入賞の結果にも、アウディスポーツ代表の表情は冴えない。ヴォルフガング・ウルリッヒ代表は、「2台のアウディは、問題なしに長い距離を走れなかった」と、悔しさをにじませた。
そして、同代表は、最後まで優勝争いを展開したトヨタに対して、「18度目の挑戦にして、あと一歩で再び勝利を逃したトヨタ。このレースが、いかに困難かを物語っている」と述べている。