宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、種子島宇宙センター(TNSC)で報道関係者向けに国際宇宙ステーション(ISS)補給機「こうのとり」6号機(HTV6)へISS用バッテリーを搭載する作業する様子と水充填装置を公開したと発表した。
ISSは、太陽電池で発電した電気をバッテリーに充電し、日影の間、バッテリーの電力に頼っている。ISS全体を賄うバッテリーは、米国製ニッケル水素バッテリーが使用されているが、寿命に近づいているため、日本製のリチウムイオン電池を使用した新型バッテリーに交換する。
今回、「こうのとり」6号機で運ぶバッテリーは、GSユアサのリチウムイオン電池を使用した新型バッテリーで約10年の寿命を見込んでいる。
現在、ISSに搭載されているバッテリーは48個で、新型バッテリーでは24個で賄うことができる。今回、「こうのとり」6号機で6個を運び、今後9号機までで残り18個を運ぶ予定。
現在、ISSのバッテリーを輸送できるのは「こうのとり」のみ。