2011年3月に発生した東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の影響で運休中の常磐線竜田(福島県楢葉町)~原ノ町(南相馬市)間46.0kmについて、JR東日本水戸支社は5月31日、南相馬市内の小高~原ノ町間9.4kmの運転を7月12日に再開すると発表した。
南相馬市に設定されていた避難指示区域のうち、帰還困難区域を除く部分の避難指示が7月12日に解除されることを受け、同日から運転を再開する。
発表によると、再開時の小高~原ノ町間の運転本数は上下各9本。このうち上下各7本は相馬発着になる。これにより運休区間は竜田~小高間36.6kmに縮小されるが、代行バスは竜田~小高間に加え、引き続き原ノ町駅まで運転するという。
JR東日本は今年3月、竜田~原ノ町間の運転再開スケジュールを発表。まず小高~原ノ町間を今春再開し、続いて浪江~小高間を2017年春、竜田~富岡間を2017年内に再開するとしていた。
帰還困難区域を含む富岡~浪江間は、2019年度末までの再開を目指す。このほか、相馬~浜吉田間も東日本大震災で発生した津波による線路流出の影響で不通となっているが、こちらは線路は内陸側に移設して今年12月末までに再開する予定だ。