【新聞ウォッチ】マツダ、ハンドルのふらつきを自動調整する新技術に注目

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マツダのG-VECTORING CONTROL(イメージ)
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年5月30日付

●自民増税延期で集約、執行部、参院選へ集束重視(読売・1面)

●ダム湖車転落5人死亡、大阪、バーベキュー帰り(読売・1面)

●車・バイク衝突4人死亡、群馬・太田(読売・35面)

●増税延期「賛成」66%、内閣支持5ポイント増49%本社世論調査(毎日・1面)

●燃費試験「国際基準」不正防止、国交省18年採用へ(毎日・1面)

●水素拠点共同で全国に、トヨタ・JXなど新会社を検討(日経・1面)

●スマホで訪日客分析、企業や行政に情報提供(日経・11面)

ひとくちコメント

大阪では、ワゴン車がダム湖に落ち、乗っていた男性6人が救助されたが、うち5人が死亡、残る1人も意識不明の重体。また、群馬県太田市の国道50号の信号機のない交差点では、右折中の軽乗用車と直進してきた大型バイクが衝突。車とバイクは炎上し、横転した車から女性3人が焼死、バイクの男性も死亡した。

「休日の悲劇」(毎日)という1面の見出しにもあるように、きょうの各紙が1面や社会面で車がからむ悲惨な事故を大きく取り上げている。いずれも事故の詳しい原因は捜査中とのことだが、ダム湖への転落はハンドル操作を誤った疑いが強い。一方の軽とバイクの追突事故は右折車が前方をよく確認しなかったか、バイクがスピードを出し過ぎて衝突を避けられなかったかなどが考えられる。

もっとも、ニュースにはならなくても交通事故は後を絶たない。このため、自動車メーカーもドライバーの「安全」対策にあの手この手と知恵を絞っているようだが、そんな中、マツダは長時間のドライブでも疲れにくくなる世界初の技術を神奈川工科大と共同開発したという。

その記事を毎日と東京の2紙が5月29日の朝刊で取り上げていたが、ハンドルの動きに連動して0.1秒間に20回という頻度でエンジンの力に微妙な強弱を付ける技術を導入。速度を自動的に微調整することで、ハンドルのふらつきを減らして走行中の揺れを抑え、運転者だけでなく同乗者の疲労も軽減できるという世界初のシステムだそうだ。

どうも大手のメディアは燃費問題などの「環境」関連はすぐに飛びついても、地味ではあるが事故の未然防止にもつながる「安全技術」には余り大きく取り上げない。だが、某外車ディーラーの営業マンによると「実は、賢いユーザーは” 燃費”よりも”安全”に強い関心を示す」との見方もあるようだが…。

《福田俊之》

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