【GARMIN fenix 3J HR インプレ前編】装着するだけで心拍数も測れるfenix…多くのアクティビティに対応

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ビジネスでも違和感のない標準画面。秒針は円を描くように表示される点線。次の1分は1秒ごとに1コマ消えていく
  • ビジネスでも違和感のない標準画面。秒針は円を描くように表示される点線。次の1分は1秒ごとに1コマ消えていく
  • スマホかパソコンのどちらかにデータ送信すると、どちらでも最新データが閲覧できる
  • 鎌倉のトレールを走り始める。心拍数98は5段階ゾーンの一番低い運動強度だ
  • 万歩計にもなる。この日の目標歩数は5000歩で、クリアすると画面上に花火が上がり、グリーンのラインが表示される
  • 歩数6093歩、移動距離4.7km、階段上りは目標設定が10フロアだが、すでに60フロア上っている
  • twitterやFacebookの通知、スマホメールが届くと教えてくれる。スマホはたいていポケットの中に入れて走るのでこれは便利
  • この日は自転車モード。距離7.58kmを平均時速15kmで軽く走っているところ
  • 神奈川県厚木ののどかな田園を行く。スタートからゴールまでのルートをGPSが記録する

マルチスポーツトレーニング用GPSウォッチのfenix(フェニックス)シリーズに、手首に装着するだけで心拍数が測れる「fenix 3J HR」が登場した。上質なデザインでビジネスシーンでも違和感ない外観だが、アクティブライフをサポートする多様な機能性にビックリだ。

◆fenix 3J HR、違いは光学式心拍計…便利で早い!

高度計(Altimeter)、気圧計(Barometer)、コンパス(Compass)を搭載した多機能時計はABCウォッチと呼ばれる。それに加えて、GARMINの専門分野であるGPS機能が付いたアウトドアウォッチがfenix 3Jシリーズだ。チタニウム、サファイアローズゴールド、サファイア、シルバー、そしてHRの5モデルがラインナップされるが、HRを除くとベルトスタイルが異なるだけで機能性はほぼ同じ(シルバーのみサファイアレンズ非採用)。唯一の違いは、このHRだけが光学式心拍計を搭載しているという点だ。

もちろん他の4モデルも、別売されるハートレートセンサーを胸に装着すれば心拍計機能は稼働する。しかし胸にベルトをしっかりと巻きつけるのはそれなりのストレスがあり、とりわけ初めて心拍計を導入した人は確実に違和感をおぼえる。考えただけでイヤになってしまうのである。多くの有酸素系アスリートや一般のスポーツ好きがもっと手軽に利用できる心拍計を待ち望んでいた。

そんなストレスを取り除いてくれた光学式心拍計。緑色の光を放つセンサー部分は本体の裏側にあるので、手首に巻いているときは見えない。ブランドウォッチにも劣らないスタイリッシュなfenix3Jというデザイン面の魅力はまったくそのままで、アウトドア以外でも普段使いとして使える。裏側に備えたこの光学センサーから手首に光を当てて、血中のヘモグロビンの流量の違いによって脈拍を読み取るのだという。GPSランニングウォッチ「ForeAthlete235J」も同時期にインプレしてみたが、心拍計測の正確さはfenix 3J HRがわずかに優れていると感じた。

とにかく反応が早いのだ。上り坂でわずかに息が弾めば数値が上昇し、呼吸を整えて落ち着くと徐々に落ちていく。自分の身体状況や運動強度を確認するのは心拍を数えるのが一番で、それをいとも簡単に計測できるのだから画期的だ。いい時代になったものだ。

◆24時間つけていられるデザイン性と機能性

ライフログバンドと同じ活動量計測機能も標準装備されているので、寝ている時を含めて着用していても違和感が少ない。そのため24時間、いつでも心拍に関するデータの測定をすることができる。安静時心拍数は常時表示されるし、直近の4時間の心拍数推移がグラフ表示されるので、社会生活におけるストレスのかかり具合も推測できるような気がする。

外観のデザインも魅力的で、男心をくすぐられる。女性が腕に巻いていてもいいと思う。アウトドアなどの厳しい環境下で使用しても頑丈で傷がつきにくいサファイアガラスを採用。液晶画面が常にクリアに視認できることに加えて、使い込んでいっても新品のようにピカピカなガラス面のままであるのが特徴だ。リストバンドはシリコン製で、手首にしっかりと巻く必要もあるので肌の弱い人はかぶれやすさが生じる。その点においては人体親和性のある元素、チタンを採用したチタニウムモデルが優位。

オフィスでも違和感のないデザイン性はそのままに、さらに新たなパフォーマンス機能も追加されている。心拍計測以外にも位置情報、動作検知、電子コンパス、気圧高度計などの高精度センサーがコンパクトなボディに収納され、さまざまなスポーツに対応したアクティビティトレーニング機能を提供する。

◆数多くのアクティビティに対応…電池の持ちも悪くない

同社製品で同じ光学式心拍機能を搭載したForeAthlete235Jがターゲットとするスポーツジャンルはランニング、トレールラン、健康維持・増進を目的とした積極的なウォーキングなど。それに対してfenix 3J HRは登山、ハイキング、オープンウォータースイム、スキーやスノーボードなどが加わってくる。最近注目されているSUP(スタンドアップパドルボード)もいい。心拍数が気になる有酸素運動の代表的存在サイクリングでも有効だが、走行中は手首にある画面が見づらいので、ガーミンのサイクルコンピューター「Edgeシリーズ」にデータ転送するなど工夫すると格段に使い勝手がよくなる。

電池消費量は心拍計測機能がついているだけに他の4モデルよりも2割ほど多くなるが、光学式センサーをオフにすることもできるので省エネできる。インプレではゴールデンウィーク中の数日間、毎日のように数時間のサイクリングかトレール歩きをしたが、最初に充電しただけでインプレ期間が過ぎていった。付属のクレードルで簡単に充電できるのもいい。

活動時の心拍数を把握すると心もカラダもアクティブになれるので、休日が過ぎてもずっと着用していこうと思った。インプレ後編は、実際にfenix 3J HRを腕につけてトレールランやサイクリングをやってみる。

《山口和幸》

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