JR東日本、仙台地区に4両固定編成のE721系導入で混雑緩和…11月頃から

鉄道 企業動向
E721系1000番台のイメージ。帯の色を一部変更するほか、4両固定編成にする。
  • E721系1000番台のイメージ。帯の色を一部変更するほか、4両固定編成にする。
  • 現在のE721系は全て2両固定編成だが、2本つないだ4両で運転されることもある。
  • E721系1000番台の導入に伴い、719系は順次廃車となる予定。

JR東日本仙台支社は5月26日、E721系電車を76両(19編成)増備し、仙台を中心としたエリアに導入すると発表した。同エリアで運用されている719系電車を置き換える。

E721系は、2007年2月に営業運転を開始した仙台地区の普通列車用電車。全ての編成が2両固定編成だが、利用者の多い時間帯などでは、2両固定編成を2本つないだ4両編成で運転されることもある。

今回増備されるE721系は車両番号を1000番台に区分し、4両固定編成に。車体の帯部分の色を赤色から「さくら色」に変更する。座席の座り心地の改善や、車内照明のLED化なども行われる。製造は総合車両製作所(J-TREC)の横浜事業所と新津事業所が行う。

1000番台は4両固定編成のうち中間の2両が運転台のない車両となるため、客室スペースが拡大。編成全体の定員も2両固定編成の2本連結に比べ、34人多い574人になる。仙台支社はこれにより混雑緩和につながるとしている。

導入時期は今年11月頃から2017年3月までの予定。東北本線黒磯~一ノ関間や常磐線、仙山線で運用される。これに伴い、1989年に登場した719系電車は順次廃車となる予定だ。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集