ポルシェ、旧車のための新タイヤを開発…性能は現代の水準

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ポルシェが開発したヒストリックスポーツカー用新タイヤ
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ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェは4月下旬、ヒストリックスポーツカーのために新しいタイヤを開発した、と発表した。

このタイヤは、「オリジナルデザインで最新の技術」をテーマに開発。外観とプロファイルデザインの面では、歴代のオリジナルタイヤに極めて似ている。その上で、走行特性に関しては、現代のタイヤに要求される基準性能を満たす。この中には、ピレリ社と協力して開発されたタイヤもある。

1960年代から1990年代にかけての正真正銘のプロファイルパターン、タイヤ寸法、および断面積比が、ポルシェのヒストリックスポーツカー特有のデザイン性を際立たせる。タイヤの内部構造は、現在のタイヤカーカスの構造と同等。ラバーコンパウンドは、最新のタイヤ技術に用いられる素材を含んでおり、新しいタイヤは、優れたグリップと良好な転がり抵抗値を両立させた。優れたウェットグリップにもかかわらず静粛性は高く、公式EUタイヤ規則のあらゆる車両認定基準に適合。これらの新たにチューンされたタイヤにより、クラシックポルシェモデルは、よりいっそうバランスのとれた走行特性を実現する。

タイヤのチューニングにおいては、ポルシェのタイヤテスト担当者が、元ラリー世界チャンピオンのヴァルター・ロール氏と共同で作業を実施。ロール氏は、ヒストリックポルシェモデルでの自らの豊富な経験に基づき、タイヤの走行特性についてアドバイス。ロール氏は、「初期のタイヤの走行特性は、今日のものほど完全ではなく、バランスも取れていなかった。しかし新世代のタイヤは、挑戦しがいのあるスポーツカーのドライビングスタイルに、今まで以上に適合している」とコメント。

ポルシェは1959年モデルから2005年モデルまで、合計32種類の新しい推奨タイヤを用意。対象となるのは、『356』(BおよびC)、『ボクスター』(986)、『911』(Gモデル、964、993、および996)、ならびにトランスアクスルモデルシリーズの『924』、『928』、『944』、および『968』。なお、クラシックタイヤにも、ポルシェ専用タイヤであることを示す「N」の承認記号が表示されている。

《森脇稔》

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