岩谷産業は、大阪市城東区森之宮地区に建設中だった「イワタニ水素ステーション 大阪森之宮」が完成し、5月9日に開所式を実施した。
同水素ステーションは液化水素によるオフサイト供給方式を採用し、燃料となる水素は大阪府堺市にある水素製造プラント「ハイドロエッジ」からローリーにて輸送する。
水素ステーションは、燃料電池自動車だけでなく、将来の普及が期待される燃料電池バスへの充填も見据え、ゆとりあるスペースを確保。また、大型スクリーンでの映像放映や水素エネルギーのある暮らしを具現化するジオラマを設置するなど、水素啓発のための情報発信施設も併設している。営業時間は平日が9時から22時、土曜日が9時から17時。
岩谷産業は2014年7月以降、主に四大都市圏を中心に商用水素ステーションの整備を進めてきた。今後も、地方自治体などと共同で水素ステーションの整備を進め、これまでの「点」による展開から「線」につなげてゆくことで、FCVの早期普及および利用者の利便性向上に努めていく。