イタリアの自動車大手、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は、3月の欧州における新車販売の結果を公表した。総販売台数は11万0592台。前年同月比は13.3%増と、19か月連続で前年実績を上回った。
ブランド別では、主力のフィアットが前年同月比14%増の8万5494台と、15か月連続で増加。『パンダ』が6.1%増の2万0700台、『500』が11%増の2万5800台と、この2車種が引き続き販売を牽引。フィアットブランドが3月、欧州Aセグメントにおいてほぼ30%のシェアを獲得し、39か月連続で欧州Aセグ1位となった。3月実績は、『500L』が23%増の約8800台。SUVの『500X』も、好調だった。
また、ランチア/クライスラーは、前年同月比16.8%増の7309台と、3か月連続で増加。アルファロメオは6331台を販売。前年同月比は0.8%増と、3か月連続で前年実績を上回った。
ジープブランドは、前年同月比14.5%増の1万0650台と、27か月連続の前年超え。これは新型コンパクトSUV、『レネゲード』投入の効果が大きい。
国別の販売実績では、地元イタリアとフランスが好調。3月実績の前年比は、イタリアが21.5%増、フランスが10.2%増。英国は13.2%増、スペインは12.9%増だった。
また、高級スポーツカーのマセラティは3月、欧州で合740台を売り上げた。
FCAの2015年欧州新車販売は、87万2500台。前年比は13.6%増と2桁増を達成している。