【国際ドローン展16】150km/hで飛行するドローン、千葉大発ベンチャーが開発へ

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自律制御システム研究所が披露したVTOL型ドローン
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幕張メッセで開幕した「第2回国際ドローン展」には、数多くのドローンが並ぶ。その中でひときわ大きく、通常のものと違う形のドローンを披露したのが自律制御システム研究所(本社・千葉県千葉市)だ。それはまるでステルス戦闘機のようだ。

同社は千葉大学発のベンチャー企業で、2013年に野波健蔵教授が設立した会社だ。野波教授は1998年から完全自立型ドローンの技術開発を始め、2001年日本で初めて自立制御化に成功した人物として知られる。この道では第一人者と言っていい。

そんな同社が今回披露したドローンはVTOL型といい、マルチロータ型のもとと比べ高速で飛行でき、エネルギー効率も良いため、長時間のフライトが可能とのこと。大きさは全長2.4m、全幅3.6mで、重量はたったの8kg。フルカーボン製のため、非常に軽い。最大飛行時間は1.5時間で、15kgまでの荷物が運べるという。

「実はまだ試作段階で、ようやくホバリングを成功したところです。開発は順調に進んでいますが、完成するにはあと3年ぐらいかかると思います。そのときには時速150km/hで飛ばせるようにします」と同社関係者は説明する。同社ではこのドローンを遠方への物資輸送などに活用したい考えだ。

《山田清志》

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