欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは4月15日、3月の世界新車販売の結果を公表した。アウディやセアト、シュコダなどを含めたグループ全体の総販売台数は、96万7100台。前年同月比は0.2%減と、2か月連続で前年実績を下回った。
3月実績を市場別で見ると、単一国としては最大市場の中国(香港を含む)が、32万8000台。前年同月比は4%増と、2か月ぶりに前年実績を上回った。中国を含めたアジア太平洋地域も、1.8%増の36万4200台と、2か月ぶりのプラス。
また北米は、前年同月比0.7%減の7万8100台と、3か月連続の前年割れ。このうち米国は、3.7%減の4万9900台と、引き続き減少。ディーゼル問題の影響で落ち込む。
また欧州は、前年同月比2.7%増の44万7600台と、信用不安を抜け出して、回復基調に。このうち、西欧は、1.9%増の39万0300台を売り上げた。地元のドイツは、2.5%減の12万4400台と後退する。
フォルクスワーゲングループの2015年の世界新車販売は、993万0600台。初の1000万台超えとなった2014年に対して、2%減と落ち込む。2016年第1四半期(1-3月)は、前年同期比0.8%増の250万8300台だった。