トヨタ自動車は4月12日、米国ミシガン州デトロイトで開幕した「自動車技術会 国際会議」において、コンセプトカーの『uBox』を初公開した。
uBoxは、トヨタと米国クレムソン大学の国際自動車研究センターの学生が、共同開発したコンセプトカー。国際自動車研究センターの「Deep Orange」と呼ばれるチームが主体となって、製作が行われた。
uBoxは、米国で10-20代の若い世代、「ジェネレーションZ」をターゲットに開発。次世代の自動車購入層にアピールするために、ユニークなアイデアを盛り込む。
車体には、カーボンファイバー複合素材やアルミを使用。サイドドアは観音開きとし、優れた乗降性を追求した。移動オフィスとしての利用に配慮し、最新の車載コネクティビティを導入。ルーフ全面をガラスとし、高い開放感を実現した。
室内は、ドアトリムや空調吹き出し口などの部品を、3Dプリンターで製作した部品と交換することが可能。シートは脱着式。また、所有者対象のオンラインコミュニティを通じて、カスタマイズのアイデアを共有できる。
パワートレインは、EV。その詳細は公表されていないが、トヨタによると、ファン・トゥ・ドライブと、内外装の110Vコンセントを通じた家電製品への電力供給を両立させているという。