2代目に進化したアウディ『R8』はV型10気筒エンジンをミッドシップに搭載。ギアボックスは新開発の7速Sトロニックが採用された。
V10エンジン後方に搭載される7速Sトロニックは、「電子制御により瞬時にてギアシフトを行う、デュアルクラッチトランスミッションを採用した」とは、クワトロGmbHプロジェクトマネージャーMSSのアルウィン・ワトキンス氏の弁。
実際にはドライバーがステアリングホイールの裏側に取り付けられたシフトパドル、あるいはセンターコンソール上のシフトレバーを操作してギアチェンジを行う。なお、D、Sレンジを選択すると、ギアチェンジをオートマチックで行うことも可能だ
また、新開発のクワトロシステムにより、走行状況に応じてトルクを自在に配分。前後のトルク配分はそれぞれ最大100%まで対応する。
「R8 V10プラス」の重量は1454kg。ワトキンス氏はこの数値について、「軽量ボディ構造、アウディスペースフレームにより実現できた」と話す。このフレームはアルミとCFRP(炭素繊維複合材料)により、「重量はわずか200kgだ」と述べる。このフレームは、79%がアルミで、13%は炭素繊維の割合で出来ている。ワトキンス氏は、「アウディのモットー、適材適量適所に乗っ取り設計されている」という。
また、R8 V10プラスのサイドブレードやディフューザーも炭素繊維で出来ており、軽量なフレームを補完。これにより、「先代より15%軽量化。そして、40%の剛性向上を実現した」とコメントした。