経済産業省と国土交通省が開催した合同会議で、乗用車などの燃費試験法にWLTP(乗用車などの国際調和排出ガス・燃費試験法)の導入についての方針がまとめられた。
「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」に基づく燃費基準について乗用車の燃費試験法にWLTPの導入について、経産省と国交省が開催した合同会議で審議が進められてきた。今回、自動車の燃費基準達成判定に、既存の燃費試験法「JC08燃費試験法」に加えて、新たに国際連合で定められた「WLTP燃費試験法」の活用が可能となるよう、必要な措置を実施する。
燃費基準値は現行の目標年度を踏襲するが、WLTP燃費値とJC08燃費値を表示することとする。ただ、片方の燃費値を取得していない車両については燃費値を表示しなくてもよい。
全体的な傾向としてWLTP燃費値は、JC08燃費値と比較して同水準かより低い値となる傾向が確認された。このため、基準値が適用される車両のWLTP燃費値を、製造事業者における燃費基準の達成判定において使用可能としても既存の燃費基準であるJC08燃費基準の緩和とならないことが明らかになったため。
両省では、今回のWLTP導入によって自動車メーカーの技術開発を通じて一層の燃費改善が進展するとしている。
今回のとりまとめを踏まえ、今春を目処に関連法令を改正する予定。