デンソーは3月25日、中国で冷凍機の開発設計、生産、販売を行うキングテック社と合弁生産会社「広東勁達電装冷鏈設備有限公司」を設立、5月から冷凍機の生産を開始すると発表した。
中国では、食の安全意識の高まりなどにより、生産地から消費地までの温度管理を向上させたコールドチェーンの充実が求められており、車載用を始めとする冷凍機市場は今後も拡大する見込みだ。
今回の合弁会社設立により、キングテック社が持つ豊富な商品ラインアップとコスト競争力に、デンソーの高い技術力と品質を融合することで、中国における冷凍機開発、販売を強化するとともに、食の安心安全に貢献していく。また、これを足掛かりとしてグローバルにコールドチェーンビジネスの拡大を目指す。
新会社の資本金は3000万元(5億6000万円)で、中国の地域統括会社である電装 (中国) 投資有限公司が出資を行う。代表者(董事長)にはキングテック社の袁旭東代表が、社長(総経理) にはデンソーでカーエアコンなどの開発を手がけてきた池本徹氏が就任する。