ひとまわり大きくなった新型MINI『コンバーチブル』は、その醍醐味であるルーフ部分に強さと洗練さが追加され、オプションであの模様も選べるという。「どこから見てもMINIだが、すべてが一新された」(BMWジャパン)という3代目の、進化した屋根を見ていこう。
角度の大きい前面窓を支えるAピラーは、先代モデルよりも剛性がアップしたという。同社MINIディビジョンプロダクト・マーケティング・マネージャーの岡田信之氏は、「この3代目には、万が一の横転時も客室内をできるだけガードできるように、超高張力鋼板が組み入れられた。これとあわせて、下回りの剛性確保のために、ブレースというタワーバー的なものをアンダーフロアのフロントとリアに採用した」という。
また、ハードトップモデルで好評のユニオンジャック模様(貼付)を、このコンバーチブル版でも実現するために、生地に模様を織り込んだソフトトップをオプションで用意。その生地に近づいてみると、黒い生地にV字のグレーが編み込まれているヘリンボーンが確認できた。
後席のヘッドレスト裏に目をやると、楕円形のスピーカーのようなものが見える。これがロールオーバー・プロテクション・システムの露出部分で、他社のオープンカーに付くアーチ型の厳つい部品と違い、客室空間に自然にとけ込んでいる。同社は、「インテリアと一体化させることで、MINIのシルエットをすっきりとし、クリアな後方視界にも貢献している」と伝えていた。