日本に輸入されているベントレーのなかで、『ミルザンヌ』に続いて2番目に高価なモデルが『コンチネンタルGTスピード』。試乗したのはコンチネンタルGTスピードのオープンモデルであるコンバーチブル。4820mmの全長に1945mmの全幅という立派なボディサイズに搭載されるエンジンは6リットルのW12型。W型エンジンというのはV型エンジンを横に並べてVVとしたもの。最高出力は635馬力、最大トルクは83.1kgm。車重は2550kgにもなる。2.5トンのオープンカーはじつにドッシリとした走りをする。クルマの基本性能、走る、曲がる、止まるという3つの要素について車重が重いというのは不利に働くが、クルマの走りを落ち着かせるということについては、クルマの重さはプラス方向に働く。エンジンのトルクがたっぷりとあることが必須条件だが、6リットル/8.1kgmのポテンシャルはその役割を十分に果たす。アクセルを踏み込むと落ち着いた様子でスタートする。この落ち着き感が普通じゃない。クルマの姿勢が乱れることなく、水平なポジションを保ったまま静かに力強く前に進む。そこからアクセルをグイッと踏むと怒濤の加速に移行するが、荒々しさはない。世の中にはさまざまなオープンモデルが存在しているが、コンチネンタルGTスピードはプレミアム感という面で特別な存在。ここまで「どうだ!スゴイだろ!」と自分を主張するクルマもそうはない。本当にセレブな人たちが選ぶのが、このベントレー コンチネンタルGTスピードコンバーチブル。なんたって車両本体価格が2920万円。もはやマンションか家という価格帯。さすがにコストパフォーマンスがどうこういうレベルではないので、★の評価は価格を考慮しないものとした。■5つ星評価パッケージング:★★★★★うインテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★★フットワーク:★★★★★オススメ度:★★★★★諸星陽一|モータージャーナリスト自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
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