日産自動車の田川丈二常務執行役員は2月10日の決算発表会見で、今期(2016年3月期)の連結業績について、為替が不安定なものの「現時点で計画達成には自信をもっている」と述べた。
日産は上期の決算発表時に今期予想を上方修正し、営業利益は前期比24%増の7300億円と大幅な増益を計画している。しかし、足元では急速な円高が進むなど経営環境の不安定さが増してきた。
田川常務は「下期は1ドル117円を前提としてきた。(円高が進んだ)年明けから昨日までは118円レベルとなっている」とし、円高方向を前提とした想定内に収まっているとの見方を示した。好調な北米や西欧での販売の勢いもあり、計画に対しては「達成に向けて順調に進んでいる」と評価した。