2016年初頭、レクサスは同ブランドとしては初となる国内でのウインター試乗会を開催。同ブランド最強のSUVである『LX』に試乗した。試乗車はスタッドレスタイヤを装着しただけのもの。クルマに乗り込むとまずはその装備の充実さと豪華さに感心する。このクラスのSUVは世界的にも人気が高く、熾烈な販売競争が行われているだけに、その豪華さは目を見張るものがある。ドライバーズシートに座るとまず目に付くのがインパネセンター上におかれた横に長い液晶モニター。そして水平基調で広々としたインパネやステアリング、センターコンソールには多くのスイッチ類が装着されている。非常に機能的な印象を与えてくれるが、使いこなすにはなかなか知識が必要そうだ。今回の試乗は雪が積もったオフロードコースでのもの。非常に深い新雪やツルツルに磨かれた圧雪路などのほかに、急なダウンヒルやモーグル、キャンバーなども体験した。なかでもダウンヒルではクロールコントロールを使うことで、アクセルもブレーキも使うことなく急な下り坂をのっそりと下っていく。この機構をもつSUVは多いが、じつはLXはクロールコントロールにもう一つの機能が追加されている。ターンアシストと呼ばれるその機構は、ステアリング切り角などを検知してタイトコーナーを曲がりやすくするもの。どうやって曲がりやすくしているかといえば、リヤタイヤにブレーキをかけるという単純なもの。しかし、この機構により狭い場所での曲がりやすさが抜群に良くなっている。狭い林道などを走っている際、後ろを気にしながらバックすることなくクリアできていくのはじつに楽で安心。オンロードでは上質な乗り心地と快適性を持ちながら、雪道では安定した高い走破性を披露するレクサスLX。降雪地帯に住んでいたらものすごく欲しくなる1台だと感じた。しかしそのプライスは1100万円…なかなか簡単にはいかないモデルである。■5つ星評価パッケージング:★★★★インテリア/居住性:★★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★★諸星陽一|モータージャーナリスト自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。
同乗者のテレビ視聴とナビ操作を可能に、ブリッツの「テレビナビジャンパー」にレクサス3車種とハリアーが適合 2025年8月22日 ブリッツが販売中の「TV-NAVI JUMPER」(テレビナビジャンパー…