イタリア高級スポーツカーメーカー、フェラーリは1月22日、『カリフォルニアT』の「ハンドリング・スペチアーレ」(HS)の概要を明らかにした。実車は3月、スイスで開催されるジュネーブモーターショー16で初公開される。
ハンドリング・スペチアーレは、カリフォルニアTの新しいオプションパッケージ。さらにスポーティなドライブを望む顧客に向けて、とくにタイトなコーナーが連続するワインディングロードを楽しむために開発された。
車輌の剛性向上を目的に、硬度を高めたスプリングを組み込んだ新ダンパーセッティングを採用。スプリングレートはフロントを16%、リアを19%アップ。コーナーでのロールをはじめ、ダイブやピッチなど荷重変化に対する車体コントロール性能向上に貢献する。フェラーリによると、快適性は若干低減するものの、エンジンスピードの上昇に比例して増加する、新しいエンジンサウンドによって、スポーツ性がさらに強調されるという。
「Sport」モード でのギアシフトロジックは、ATおよびMT双方とも見直し。シフトアップもダウンもスポーツ性を強調する俊敏なギアチェンジを追求した。
マネッティーノのこれまでの「Sport」モードと異なる点は、応答速度と効率を向上させた SCM3 磁性流体式ダンパーを採用したこと。さらに、加速の向上を目的に、F1-Trac ロジックも見直された。
外観は、マッテグリージョフェッロメットの新型フロントグリルをはじめ、マットブラックのフェンスを備えた同色のリアディフューザー、マットブラックのテールパイプなどを装備。コックピットに装着されたスペシャルプラークも、ハンドリング・スペチアーレならではの装備となる。