欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは1月19日、北米法人のフォルクスワーゲングループオブアメリカの社長兼CEOに、ヒンリッヒ・ウェブケン氏を起用すると発表した。
今回の人事は、大規模な排ガス不正問題が最初に発覚した米国において、信頼回復に向けた取り組みを強化するのが目的。
ヒンリッヒ・ウェブケン氏は、現在55歳。1985年、ドイツの重機械メーカー、クラウス・マッファイに入社。キャリアを磨いた後、2004年にドイツのBMWグループ本社に転職した。
BMWグループでは、購買部門のマネージャーや生産管理のマネージャーを担当。2014年には、ドイツの自動車部品メーカー、クノール・ブレムゼに、取締役としてヘッドハントされた。
フォルクスワーゲン乗用ブランドのヘルベルト・ディースCEOは、「米国がフォルクスワーゲンブランドにとって、主要市場であることに変わりはない。ウェブケン氏がブランドの成長に、重要な役割を果たすだろう」と述べている。