英国のマクラーレンオートモーティブとJVCケンウッドは1月6日、米国ラスベガスで開幕したCES16において、マクラーレン『675LT』の「JVCケンウッドコンセプト」を初公開した。
このショーカーは、マクラーレン『650S』の高性能車、675LTに、JVCケンウッドが開発したデジタルコックピットシステムを組み込んだ1台。ヘッドアップ・ディスプレイをはじめ、車載用カメラ、電子ミラーなど革新的なデジタルコックピットシステムが導入されている。
デジタルコックピットシステムの組み込みに際して、デザイナーのピーター・ウィルキンス率いるマクラーレンのデザインチームは、JVCケンウッドとの密接な連携のもと、内装のデザインを手がけた。
従来のクラスターメーターを、フロントガラスに映し出す「All in One Head Up Display」を採用。ドライバーは車内の計器類から外の景色に再度焦点を合わせる必要がなく、最小限の視線移動で必要な情報を確認できる。
また、独自デザインのエアロダイナミック・デジタルカメラを搭載した電子ミラーは、車両の軽量化、空気抵抗低減による燃費改善、また高速走行時にはダウンフォースを生み出す。
さらに、バックミラーに替わるデジタル・バックミラーは、車両の両側および後方に設置された3台のカメラの画像を一つの画像に合成することで、より広範囲なリアビューを確保。この高解像度デジタル・バックミラーにより、死角が減り、快適な運転環境を実現している。