国交相、北大阪急行電鉄の延伸事業を許可…2020年度に箕面へ

鉄道 行政

北大阪急行電鉄(北急)は12月25日、同社が申請していた大阪府箕面市方面への延伸計画(南北線延伸線)で、国土交通大臣から鉄道事業の許可と軌道事業の特許を受けた。2016年度から工事に着手し、2020年度の開業を目指す。

北急は、江坂(大阪府吹田市)~千里中央(豊中市)間5.9kmの南北線を運営している鉄道会社。阪急電鉄や大阪府などが出資している。起点の江坂駅で大阪市の中心部を貫く大阪市地下鉄御堂筋線と接続しており、同線との相互直通運転が行われている。

終点の千里中央方では、箕面方面への交通アクセスの改善を目的とした南北線の延伸が、1989年5月の運輸政策審議会答申で盛り込まれた。2010年頃から事業化に向けた検討が本格化。2014年3月には、大阪府・箕面市・北急・阪急電鉄の4者が延伸事業の実施で基本合意していた。

北急の申請と国交省の発表などによると、南北線延伸線の整備区間と駅は、千里中央~箕面船場(仮称)~新箕面(仮称)間の2.5km。国道423号(新御堂筋)沿いのルートで、箕面船場駅の北側を境に千里中央方が地下トンネル、新箕面方が高架になる。箕面船場駅は、繊維卸商団地の新船場北橋交差点の南側に地下構造の駅を整備。終点の新箕面駅は、かやの中央(箕面新都心)地区に設けられ、国道171・432号の萱野交差点の北側に整備される。

地下トンネルの千里中央~箕面船場間1.3kmは、道路交通との調整を行う必要がないことから、鉄道事業法に基づく鉄道区間に。線路を保有して列車を運行する第一種鉄道事業になる。箕面船場~新箕面間1.2kmは、道路区域内に高架橋を整備することから「道路交通の補助的交通機関」とし、路面電車などに適用される軌道法が適用される。軌道区間は駅施設など(インフラ外部)を除き、道路管理者が整備する。車両費を含む建設費の合計は672億円で、このうち鉄道区間が257億円、軌道区間が415億円になる。

申請では運行本数を既設区間と同じとしており、平日1日あたりでは片道156本、ピーク時1時間あたりでは片道14本。運行間隔はラッシュ時が4.5分、昼間時が8分、朝・晩閑散時が12分を想定している。所要時間は江坂~新箕面間が約14分。御堂筋線の梅田駅から新箕面駅までは24分で結ばれる。1日あたりの利用者は2020年度で4万1954人、2049年度で3万5350人を想定している。

北急は今回の鉄道事業許可・軌道事業特許を受け、「今後は、所要の手続きを進めながら早期着工、早期開業を目指してまいります」としている。
《草町義和》

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