日産自動車 元会長・社長の塙義一(はなわ よしかず)氏が12月18日、死去した。享年81歳。
塙氏は1934年東京生まれ。東京大学経済学部を卒業後、1957年に日産自動車へ入社。人事課を中心に経験を積んだ後、1985年に取締役に、1996年には代表取締役社長に就任した。その後2000年に代表取締役会長兼CEO、2001年に代表取締役会長、2003年に退任し相談役名誉会長となった。
塙氏は、日産自動車が経営危機に直面していた1999年、ルノーとのアライアンスを締結し、復活の道筋をつけることに尽力。カルロス・ゴーン社長とともに日産をV字回復に導いた。
ゴーン社長は、「塙さんは日産ファミリーにとって重要な存在であり、ルノー・日産アライ アンスの土台を支える中心的な役割を果たしてくれた。また、日本ならびに世界の自動車産業の発展に大きく貢献した。塙さんと共に働き、 学ぶ機会を得たことを大変有り難く思っている。同氏の功績と日産自動車における指導力を改めて称えたいと思う」と述べている。