フォルクスワーゲンの米国法人、フォルクスワーゲンオブアメリカは12月1日、11月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は2万3882台。前年同月比は24.7%増と、大幅な減少となった。
フォルクスワーゲンに関しては9月18日、米国EPA(環境保護局)の発表により、排出ガス試験を不正にクリアする目的で、一部ディーゼル車に違法なソフトウェアが搭載されていたことが発覚。その影響が販売面に表れている。
11月の車種別の販売結果は、主力車の『ジェッタ セダン』が1万1021台で、前年同月比は22.8%の大幅減。主力ミドルセダンの『パサート』(欧州仕様とは異なる北米専用車)は、改良新型モデル投入を年内に控えて、60.4%減の2759台と、2か月ぶりのマイナスに。
一方、『ゴルフ』シリーズは、前年同月比2.9%増の4110台を販売。これは、『ゴルフ ヴァリアント』の集計方法の変更によるもの。前年同月は『ジェッタ・スポーツワゴン』として集計されていたが、現在は『ゴルフ』シリーズにカウントされている。
この他の車種では、『ティグアン』が前年同月比87.7%増の3907台と、11月の記録を更新。『ザ・ビートル』は39.3%減の1011台と落ち込む。
フォルクスワーゲンの2015年1-11月米国実績は、31万8484台。前年同期比は4.3%減と、前年を下回った。同社は、「11月の落ち込みは、排ガス問題を受けて、2.0リットル直列4気筒と3.0リットルV型6気筒のディーゼル車の販売を停止した影響」と説明している。