フォルクスワーゲングループ傘下のポルシェのSUV、『カイエン』。同車のディーゼル車が排ガス問題を受けて、米国での販売を一時的に停止したことが分かった。
これは11月3日、ポルシェの米国法人、ポルシェカーズノースアメリカが明らかにしたもの。「カイエンディーゼルの米国での販売を、一時的に停止した」と発表している。
今回の対応は、11月2日の米国EPA(環境保護局)の発表を受けたもの。EPAは「ポルシェ カイエンなど、フォルクスワーゲングループの3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル搭載車でも、違法なディフィート・デバイスが見つかった」と公表した。
これに対して、フォルクスワーゲングループは11月2日、声明を発表。「3.0リットルV6ディーゼルには、排出ガスデータを不正に操作する違法なソフトウェアは、断じて搭載していない」と、EPAの指摘に真っ向から反論している。
両者の主張が食い違う中、ポルシェの米国法人は、カイエン ディーゼルの販売を一時停止。同社は、「この問題をできるだけ早期に解決するべく、努力している。当面、自主的に販売を見合わせる」とコメントしている。