ジヤトコは10月13日、燃費向上に貢献する小型FF車用のCVT「ジヤトコCVT7 W/R(ワイドレンジ)」を日産自動車と共同開発したと発表した。
新製品は、同社が2009年に世界初の副変速機付CVTとして発売した「ジヤトコ CVT7」をベースに開発。発進時のエンジンの過剰な吹け上がりを防止する発進スリップ制御やスポーティな走行を楽しめるDステップ制御といった技術を採用することで運転性を向上させた。
また、新開発のベルトの採用とプーリーの改良により変速比幅をCVTとして世界最大となる8.7に拡大。さらに、改良型小型オイルポンプの採用によるフリクション低減で燃費性能も向上させた。
CVT7 W/Rは、ジヤトコ(広州)自動変速機有限公司で生産を開始し、10月より中国市場で発売される、日産の新型車『ラニア(中国名:藍鳥)』に搭載される予定だ。