ITS世界会議の展示会場がオープンした後、ITSジャパンは6日、独自に準備したジャパンパビリオン内でテープカットを行った。会場には経済産業省や国会議員など関係役員とITS関連に携わる企業の代表者が出席。4日間に渡る展示会場のオープンを宣言した。
ITSジャパンが準備した「ジャパンパビリオン」はエキシビジョンホールの一番奥に位置し、一部を除き大半の日本メーカーが周辺に集中した。ホール全体は池の畔に細長く軒を連ねた格好となっており、そのため入口からジャパンパビリオンまでは5分程度はかかる。しかし、さらに奥には食事会場やイベント会場があり、訪れた人がゆったりと会場を見て回れるメリットもある。
テープカットのセレモニーの際は、音声システムのトラブルに見舞われ、関係役員の言葉をよく聞き取れないこともあったものの、会場にはITSジャパンに所属する企業の関係者が訪れて場を盛り上げた。
冒頭挨拶したのは経済産業省製造産業局 若井英二審議官。「会場へ来る途中、トラムに乗車したが日本のラッシュのような混雑ぶりに驚いた。これだけ多くの人が訪れるイベントだけに日本の技術を知ってもらうには良い機会。チームジャパンとして市場で勝っていくためのきっかけになるよう頑張ってきたい」と4日間にわたる会期中の意気込みを述べた。
その他、役員として自由民主党衆議院議員 山本有二氏や、民主党参議院議員 直島正行氏ら国会議員も出席。それぞれに2020年に向けた日本の成長分野としてITSの重要性を説いた。
テープカットにはITSジャパン会長の渡邉浩之氏の他、各分野の代表を合わせた計11名が参加。全員の共同作業で6日の午前10時、テープカットが行われた。
エキシビジョンホールでは夕方近くになると、ワインで知られるボルドーらしく会場のあちこちでワインが振る舞われる。ITSジャパンの会場でもそのサービスは行われ、今までない緩やかな雰囲気が会場を包んでいた。