ホンダは、10月29日に開幕する「第44回東京モーターショー」で、2015年度中の投入を予定している新型燃料電池自動車(FCV)を世界初公開する。
新型FCVは、市販車として世界で初めて、セダンのボンネット内に燃料電池パワートレインを集約し、大人5人が快適に座れる、ゆとりあるフルキャビンパッケージを実現。さらに、700km以上(JC08モード走行時)の航続距離や、3分程度という短時間での水素タンク充填、高出力モーターが生み出す爽快な走りを可能にした。また、外部給電用インバータとの組み合わせにより、非常時には電力の供給を行うこともできる。
またホンダは、新型『NSX』市販モデルを日本初公開する。新開発の縦置き直噴V型6気筒ガソリンエンジンをミッドシップに配置し、走りと環境性能を両立した3モーターハイブリッドシステム「スポーツハイブリッドSH-AWD」を搭載。新開発の9速デュアルクラッチを組み合わせるとともに、前輪を左右独立した2つのモーターで駆動させ、四輪の駆動力を自在に制御するトルクベクタリングを実現することで、全速度域でのライントレース性を画期的に向上させている。
世界初公開となる『オデッセイ ハイブリッド』は、新開発パワーコントロールユニットを採用した2モーターハイブリッドシステム「スポーツハイブリッド i-MMD」を搭載。優れた環境性能と、モーターならではの力強い加速を両立する。また、バッテリーと制御装置を一体化したユニット「IPU」を1列目シート下に配置することで、広々とした空間を確保している。
このほか市販予定車では、新開発の2リットルVTECターボエンジンを初搭載する『シビック タイプR』や、UV(紫外線)約99%とIR(赤外線)をカットする「360°スーパーUV・IRカットパッケージ(仮称)」を採用する『N-BOX』を出展。コンセプトモデルでは、二輪車の開放感と四輪車の運動性能を融合した『ホンダプロジェクト2&4』、全方位駆動車輪機構を採用した2人乗りのモビリティ『ホンダ ワンダー スタンド』、リアルタイム通信システムに対応する近未来パーソナルモビリティ『ホンダ ワンダー ウォーカー』を出展する。