メルセデス・ベンツ日本は9月28日、クリーンディーゼル車『C220d』の受注を開始したと発表した。上野金太郎社長は同日に都内で開いた発表会で、最量販車種でのクリーンディーゼルエンジン導入により、同エンジン搭載車の販売比率を倍にしたいとの考えを示した。
上野社長は「2015年をエンジン革命の年と位置付け、1月に『GL』にV6のクリーンディーゼルモデルを、3月には『Eクラス』と『CLS』に4気筒クリーンディーゼルモデルを導入した。また先月には日本初のクリーンディーゼルハイブリッドモデル『S300h』を発表。そして最量販車種のCクラスにもクリーンディーゼルモデルを導入する運びとなり、現時点で国内における自動車ブランド最多となる10車種にクリーンディーゼルモデルを用意している」と説明。
その上で「昨年はクリーンディーゼルモデルの販売比率が4~5%だったが、今回、最量販車種に導入することによって、できれば倍くらいの比率構成にしていければと思う。現在販売している26車種のうちの10車種にクリーンディーゼルモデルを搭載することになるので、まだまだ伸びしろはあると考えている」と述べた。
またC220dのユーザー層については「Cクラスに対するディーゼルモデルのご要望は本当に多く上がっていた。実際、旧型や現行型のCクラスをとりあえず買ってお待ち頂いているお客様もいらっしゃる」とする一方で、「Eクラスに4気筒ディーゼルを導入したことでかなり新規の、国産車からのディーゼル熱望の方々がシフトしてきた。(C220dは)価格帯が低いということもあるので、違うセグメントからディーゼルに乗り換えて頂くお客様も増える期待している」と述べた。
また今後の商品計画に関しては「10月10日に発表する新型Vクラスにもクリーンディーゼルが搭載される。そしてCクラスのプラグインハイブリッドモデルを年内に発表する」と話していた。