フォルクスワーゲングループオブアメリカが、米国の排出ガステストをクリアする目的で、違法なソフトウェアを使用していた問題。この件で、同社のトップが謝罪している。
この問題は9月18日、米国EPA(環境保護庁)が明らかにしたもの。フォルクスワーゲングループオブアメリカは、米国の排出ガステストの際、違法なソフトウェアを使用。このソフトウェアはテスト時に、排出ガス浄化機能をフル稼働できる。
しかし、このソフトウェアを用いると、通常の走行時の排出ガス浄化機能は、大幅に低下。排出ガス中の有害物質のひとつ、NOx(窒素酸化物)は、米国の排出ガス基準の10-40倍にも達するという。
9月20日、フォルクスワーゲングループのマルティン・ヴィンターコルンCEOは声明を発表。「顧客および社会の信頼を壊したことを、深くお詫びする」と謝罪した。
さらに、同CEOは、「当局の調査には、全面的に協力する。顧客からの信頼回復に、全力を尽くしたい」とコメントしている。