気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2015年9月17日付
●安保法案審議大詰め、参院委開催巡り混乱(読売・1面)
●スズキ、VW保有株買い戻し、上限4700億円、提携正式解消(読売・8面)
●軽の落ち込み顕著、ホンダ販売目標引き下げ(朝日・10面)
●訪日客最多1342万人、10日時点、通年1900万人も視野(毎日・7面)
●北海道新幹線、来年3月26日に開業、最多で4時間(毎日・30面)
●話の肖像画、日産自動車専務執行役員・星野朝子、バレンタインに社長の”口説き” (産経・6面)
●ガリバー中古車の個人売買を仲介(日経・13面)
●フランクフルト自動車ショー、欧州勢、EVに軸足(日経・14面)
●日産ルノー連合とダイムラー、ゴーン氏「協業13案件に」(日経・14面)
ひとくちコメント
独フォルクスワーゲン(VW)との資本提携の解消を進めているスズキは、VWが発行済み株式の19.9%を保有しているスズキ株を、きょう9月17日に買い戻すという。
スズキが発表したもので、きょうの各紙が取り上げている。17日午前の東京証券取引所での立ち会い外取引で、株式を買い付けるもので、8時45分に行う。16日終値の1株3842円50銭で買い付け、取得価格の総額は上限で約4717億円となる模様。
2009年に電撃的に結ばれた両社だが、VWからスズキ株を買い戻すことで、具体的な成果が得られないまま6年の年月を経て、正式に離婚が成立することになる。
8月30日、国際仲裁裁判所からの「仲裁判断」の報告を受けて緊急記者会見を行った際、鈴木修会長は「ちょっと長かったが、喉の小骨が取れて、スッキリした」と語っていた。
だが、カネの切れ目が縁の切れ目とはいうが、4700億円もの買い付け額は、爪に火をともすような努力を重ねてきたスズキにとっては、高過ぎる”手切れ金”でもある。