エボルタ乾電池電車、今年は由利高原鉄道で運行…11月3日

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今回のデザインは、昨年引退した由利高原鉄道のYR-1500形をベースにした。
  • 今回のデザインは、昨年引退した由利高原鉄道のYR-1500形をベースにした。

パナソニックはこのほど、同社の乾電池シリーズ「EVOLTA(エボルタ)」の長持ち・パワー実証実験の一環として、乾電池を動力とした電車を11月3日に秋田県の由利高原鉄道で有人走行させると発表した。

同様の実験は2014年11月にも行われているが、このときは2009年に廃止された小坂製錬小坂線(小坂鉄道)の線路を使用。今回は初めて実際に営業している路線で行われる。前郷~矢島間を往復するため、約20kmにおよぶ長距離走行となる。

埼玉県の川越工業高校電気科「電車班」で製作されるという車両は、車体寸法が幅1.5×高さ2.9×長さ4.1m。前回の車体は特殊強化段ボールを使用していたが、今回は鉄や木材を使用しているため、空車重量は約1.1t、人を乗せた積算重量は約2tと、前回のおよそ倍の重さとなっている。

車体デザインは、同じく川越工業高校のデザイン科が手がけ、「進み続けるチカラ」をコンセプトテーマに、由利高原鉄道のYR-1500形気動車をベースにデザイン。エボルタ乾電池の持つ巨大なエネルギーと、川越工業高校「電車班」13人の個性を表した13個のギアをイメージしたイラストが描かれている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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