米航空宇宙局(NASA)は9月2日、アームストロング飛行研究センター(カリフォルニア州)がロッキード・マーティンX-56A汎用技術実験機のフライト・エンベロープ(航空機が飛行できる範囲)の拡大フライトを完了したと発表した。
X-56Aは、ロッキード・マーティン社が米空軍研究所との契約に基づいて製造した軍事用無人航空機で、容易に輸送可能。X-56Aは2機存在し、今回のフライトは2機目の初飛行だった。
エンベロープ拡大フライトは4月9日から8月11日まで実施。一連のフライトではNASAが開発した制御則を初めてテストし、優れた飛行速度と高度を目指すX-56Aの安定性を実証した。
一連のフライトで硬い翼を装着したX-56Aは今後、メンテナンスと修正に約6か月を費やし、来年早々に予定されている柔軟性のある翼を装着するフライトに備える。