マツダとロシア自動車大手のソラーズ社は9月4日、ロシア・ウラジオストク市にある両社の合弁会社「マツダソラーズマヌファクトゥリングルース(MSMR)」のエンジン工場設立に向けた検討を開始することをロシア政府と合意し、覚書を締結したと発表した。
同日、ウラジオストク市にて、原田親仁駐ロシア日本国特命全権大使の立ち会いのもと、マツダの小飼雅道社長、ソラーズのヴァディーム・シュヴェツォフCEOおよびロシア政府産業貿易省のグレブ・ニキティン第一副大臣などの関係者が覚書に調印。その後、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が調印式の参加者を祝福した。
調印にあたって、マツダの小飼社長は、「2012年10月の操業開始以来、MSMRはこれまでに約8万台のマツダ車を生産し、ロシア全土に提供してきた。当地で生産された高品質なマツダ車は、高い評価を得て、マツダブランドをロシア各地に広める大きな力となっている」と述べた。
また、ソラーズのシュヴェツォフCEOは、「マツダとの協業をさらに進展させ、マツダの高い自動車生産技術力と、我々の持つ地域への強みを生かし、全社員が一丸となって、当地の自動車産業のレベルをさらに高めていけることを光栄に思う」と語った。
MSMRは、極東地区初の日本車生産工場として、2012年10月に開所。車両組み立てラインのみで操業を開始し、『CX-5』や『マツダ6(日本名:アテンザ)』などを生産してきた。
マツダとソラーズは、エンジン工場の設立により、生産能力の引き上げを図るべく、今年中の正式契約締結に向け、ロシア政府との協議を進めていく。