【スズキ ソリオ 新型発表】スイフト の乗りあじ目標に…アルト の軽量ボディ開発活きた走り

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スズキ ソリオ バンディット ハイブリッド MV
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スズキが8月26日に発表したコンパクトサイズのミニバン『ソリオ/ソリオ バンディット』。AWD(4輪駆動)も含め、全モデルが車重1トンを切るという超軽量仕立てを大きな特徴としている。

軽量ボディは燃費や運動性能の向上にはプラスだが、乗り心地については不利に作用することも多い。新型ソリオはどうなのだろうか。乗り心地やハンドリングをバランス良く仕立てるシャシーチューニングを手がけたエンジニアは、同社のコンパクトハッチバック『スイフト』に近い乗り味を持たせることを目標に開発したという。

「新構造の軽量ボディを採用したモデルの第1弾は今年前半に発売した『アルト』でした。私はそのシャシーチューニングも担当したのですが、セッティングは当初思ったよりずっと難しいものでした。ボディの質量が小さいと、路面からのちょっとした入力でも車体が上下に揺すられやすくなる。ソリオでも同じ難しさを味わいました」

スイフトの足回りは国産コンパクトカーの中では出色とも言える仕上がりを持つことで定評がある。全高も重心高も高いソリオで同水準のハンドリングと快適さを実現するのは物理的に難しいが、それでもアルトで大幅軽量化に挑んだことで見つかった新しい課題の解決を模索した経験はいろいろな形で生かされているようだ。

先般、アルトを370kmほどテストドライブしたところ、快適性については最低限の域を出ないレベルであったが、ハンドリングについては軽さが目いっぱいプラスに作用して、タイヤが向いた方向にスパッと曲がっていく爽快感があった。

ソリオ・ハイブリッドの車両重量は950kgと、絶対的には軽めのコンパクトカーと同等だ。が、5人乗りのコンパクトハイトワゴンのライバルと比較するとトヨタ『スペイド』より220kg、ホンダ『フリードスパイク』より370kgも軽く、ハイトワゴンでありながら運動性への期待も持てそうだ。アルトは交差点を曲がるときやちょっとしたレーンチェンジでも軽さを実感できたので、ディーラーで試乗するさいには軽快さと乗り心地のバランスがどうかという点もチェックしてみるといいだろう。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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