リンギ安、シンガポールで働くマレーシア労働者に恩恵

通貨リンギの対シンガポール(S)ドル為替相場が下落を続けており、シンガポールへ毎日通勤しているジョホール州の労働者が為替差益の恩恵を被っている。

エマージング・マーケット 東南アジア

通貨リンギの対シンガポール(S)ドル為替相場が下落を続けており、シンガポールへ毎日通勤しているジョホール州の労働者が為替差益の恩恵を被っている。

1年前の両通貨の為替レートは1Sドル=約2.5リンギだったが、昨年末にはリンギ安が進んで2.6リンギを突破。今年1月には2.7リンギを突破、6月には2.7リンギ台が定着した。7月には2.8リンギを突破した後は急激にリンギ安が進んで、8月25日にはついに3.0リンギの大台に達した。

シンガポールで働くマレーシア人は40万人ほどいると推定されている。一般労働者の平均賃金は1,400Sドル程度であるため、リンギ換算すると4,200千リンギとなり1年で700リンギも増えたことになる。技能労働者も含めると平均賃金は2,000Sドルで、実に6,000リンギを超える額となる。

ジョホール州観光国内取引委員会のティー・シウキョン氏は、シンガポールからの観光客増加も含め、年間500億リンギが同州経済にもたらされているとの試算を明らかにした。

伊藤 祐介

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