メルセデス・ベンツ日本は8月27日、旗艦車種Sクラスにクリーンディーゼルハイブリッドモデル『S300h』を追加し、発売した。2.2リットル直列4気筒ディーゼルエンジンと高効率モーターの組み合わせにより、V8エンジン並みのパワーを発揮するという。
メルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長はS300hについて「Sクラスにディーゼルの4気筒はどうかという疑問をお持ちの方は多くいると思うが、これはまず乗って頂きたい」と語る。
というのも「ディーゼルの低速トルクと、電気のパワーブーストを使うことによってかなり力強く走る。エンジンが小排気量でも大排気量モデルと対等」の性能を実現しているからだ。
また上野社長は「意外とSクラスをお求めになる方たちは試乗されないで買われるので、まず乗って頂くチャンスを設けて、4気筒やディーゼルと聞いただけで敬遠されてしまうことがないようにしたい」とも話していた。
S300hは3グレードの設定で、価格は998万~1340万円。Sクラスにはすでに3.5リットルV6直噴ガソリンエンジンを搭載したハイブリッドモデルの『S400h』、3.0リットル直噴ツインターボガソリンエンジン搭載のプラグインハイブリッド『S500eロング』があるが、上野社長は「400hがSクラス全体の半数を占めているので、300hの3グレードで2割くらいいってくれたらうれしい」との見通しを示した。