1990年のデビューから四半世紀が経つロングセラーヒットモデル、ハーレーダビッドソン『ファットボーイ』。バリエーションモデルとして全身をブラックアウトし、ローフォルムを強調した『ファットボーイロー』との2本立てで、近年では盤石の構えとなっていたが、ここに来てさらに“スペシャル”が登場した。
2016年モデルでラインナップに加わった『FLSTFB ファットボーイロー S』だ。
最大の特徴は、ハーレー史上最大を誇る1801ccツインカム110Bエンジンの搭載。ドラッグレースのためにつくられた「スクリーミンイーグル」のチューニングパーツが惜しみなく組み込まれ、エアクリーナーも専用のハイフロータイプ。
油圧クラッチや電子制御クルーズコントロールといった、従来モデルにはなかった快適装備も導入されている。
また「ダークカスタム」と呼ばれるカスタムトレンドをさらに極めているのも見逃せない。スタンダード版のファットボーイローでは、サテンシルバーのパーツを要所に用いてコントラストを演出していたが、ファットボーイロー Sはとにかく黒い。
精悍さに磨きをかけたダークカスタムの1つの完成型だ。