スズキは8月26日、コンパクトミニバンの『ソリオ』を約5年ぶりに全面改良して発売した。エネルギー回生やモーターによる動力アシストを備えた「マイルドハイブリッド」を設定、クラストップとなる27.8km/リットルの燃費を達成している。
都内で開いた発表会見において、鈴木俊宏社長は「(2019年度までの)中期経営計画で国内の小型車販売の年10万台目標を掲げたが、ソリオは小型車で非常に大切なモデル。新モデルで早期達成につなげたい」と強調した。
スズキは国内販売ではダイハツ工業と首位を競う軽自動車が約9割を占めており、軽以外の小型車は年間8万台規模と、存在感がやや薄い。鈴木社長によると小型車ではソリオと『スイフト』で全体の9割を販売している。それだけに「この2モデルのポテンシャルを高めていきたい」と語った。
6月末に就任した鈴木社長にとって初めての新モデル投入だが、Aセグメント用に新開発したプラットフォーム(車台)を初採用するなど「自信作」となった。ソリオシリーズは月間3500台の販売を計画している。