国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)は、今年上半期(1-6月期)の決算を発表。売り上げが前年同期比24.7%減の1274億9500万リンギ、純利益が同43.6%減の224億6700万リンギとなり、大幅な減収減益となった。
前年同期と比較して原油と液化天然ガス(LNG)の価格が下落したことが大幅な減収減益につながった。一方で米ドル高が、マイナス要因を緩和した。
原油及びコンデンセート、天然ガスの生産量は前年同期の223.4万バレル(1日当たり石油換算)から232.7万バレルに増加した。資本投資額は318億リンギだった。
第2四半期では、売り上げが前年同期比28.2%減の613億0400万リンギとなり、純利益が同47.5%減の110億6700万リンギとなった。
ワン・ズルキフリー・ワン・アリフィン社長兼最高経営責任者(CEO)は、現在稼働しているリグの数はわずか14カ所となっており、前年同期の39カ所とくらべ半分以下となっていると明らかにした。一方で投資の最終決定を行った石油精製・石油化学コンビナート(RAPID)やカナダのプロジェクトは推進していく方針だと述べた。RAPIDは2019年第1四半期の運転開始、同年第2四半期の商業運転が見込まれていると明らかにした。