【アジアクロスカントリーラリー15】アウトランダーPHEV のクラス優勝を支えた伴走車「デリカD:5」

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三菱 アウトランダーPHEV(右)の走りを支えた デリカD:5(左)(アジアクロスカントリーラリー15)
  • 三菱 アウトランダーPHEV(右)の走りを支えた デリカD:5(左)(アジアクロスカントリーラリー15)
  • 三菱 アウトランダーPHEV の走りを支えた デリカD:5(アジアクロスカントリーラリー15)
  • 三菱 アウトランダーPHEV の走りを支えた デリカD:5(アジアクロスカントリーラリー15)
  • 三菱 アウトランダーPHEV の走りを支えた デリカD:5(アジアクロスカントリーラリー15)
  • 三菱 アウトランダーPHEV の走りを支えた デリカD:5(アジアクロスカントリーラリー15)
  • 三菱 アウトランダーPHEV の走りを支えた デリカD:5(アジアクロスカントリーラリー15)
  • 三菱 アウトランダーPHEV の走りを支えた デリカD:5(アジアクロスカントリーラリー15)
  • 三菱 アウトランダーPHEV の走りを支えた デリカD:5(アジアクロスカントリーラリー15)

3年連続で三菱『アウトランダーPHEV』がクラス優勝を果たしたアジアクロスカントリーラリー。そのサポートカーとしてスタッフを乗せて伴走した『デリカ D:5』は、高い実用性を証明した。

8月8日のセレモニアルスタートから8月14日のフィニッシュまで、1週間のスケジュールで行われたアジアクロスカントリーラリー。ラリー車が走行するのと並行し、サポートスタッフを乗せたデリカD:5が南国タイの道を走っていた。

D:5の役目はエントリーチームである「ツーアンドフォー モータースポーツ」の監督を含めたスタッフを乗せての移動にあった。スタッフや監督は、ラリーのサービスポイントへ先回りしてドライバー&コ・ドライバーのケアや、ラリー展開の把握、さらにはその後の作戦などを指示しなくてはならない。求められるのは、競技車よりも確実に先にそのポイントに移動できることだ。

競技車は移動にあたるリエゾン区間と、タイムを競うSS区間の両方を走行するが、伴走車はリエゾン区間とコースをショートカットできる道を走行して必要なポイントに到着しなくてはならない。リエゾン区間もショートカット路も必ずしも舗装されているとは限らず、競技車ほどではないが、それなりの走破性とパフォーマンスが求められている。

ツーアンドフォー モータースポーツがタイに持ち込んだD:5は、基本は日本仕様のまま。シートをブリッドのリライニング式セミバケットシートに、ホイールをワークに交換している程度の変更に留まっている。ナンバープレートも日本で取得した登録ナンバーをそのまま使う「カルネプレート」と呼ばれるものが取り付けられている。デリカD:5に装着されたプレートにある“OSN”は「大阪・なにわ」、“SA”は「さ」を表している。

日本より暑く、湿気の多いタイでありながらデリカD:5は見事に1週間のラリーをサポートし続けた。取材陣を乗せた現地のクロスカントリーラリー4WD(普段タイで使われているタイ仕様のクルマ)のなかには、オーバーヒートなどのトラブルに悩まされたものもあったが、デリカD:5についてはまったくのノントラブルで約2000kmにおよぶ走行をクリアしている。

サポートカーをドライブし続けたツーアンドフォー モータースポーツの岡波氏は、「D:5は中低速トルクがしっかりとあって乗りやすかった。コーナリングも安定しています。まったくノーマルのクルマで足まわりでいえばホイールを交換しただけです。乗り心地もよくて、疲れませんでした。シートをセミバケットに交換してきましたので、高速コーナーなどが連続する場所でもサポート性がよかったです」と語った。

灼熱のタイをそのまま走れてしまうという、日本車のフレキシビリティの高さには、あらためて感心させられた。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

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