人気急上昇中のスバル『レヴォーグ』が発売約1年で改良を受けた。今回の改良では「GT」系のショックアブソーバーを変更し、乗り心地を改良。リヤまわりの制振材や吸音材を充実させ、風切り音やロードノイズの低減を図っている。
残念ながら試乗車が「GT-S」だったため、ショックアブソーバーはビルシュタイン製。標準タイプのショックアブソーバーの検証はできなかった。
発売当初、このビルシュタインサス+18インチタイヤには、若干の違和感を持っていた。それはACCを効かせて走っているときなどに車線をキープしようとする際の動きが過敏となる印象が強かったからだが、今回の試乗車はそれを感じることがあまりなかった。
ショックのセッティングが変わったのか? タイヤの特性が変わったのか? はたまたアイサイトの進化により制御にマイルドさが出たのがその要因は追求しきれていないが、今回の試乗車についてはそれを感じず、かえって動きはマイルドという印象だった。
安全装備の充実では、「アドバンスドセーフティパッケージ」というネーミングで呼ばれるセットオプションが用意された。セット内容は後側方警戒支援機能、サイドビューモニター、ハイビームアシスト、アイサイトモニターの4点。とくに死角に存在するクルマの情報をドアミラーに取り付けらえたLEDの点灯や点滅で知らせてくれる後側方警戒支援機能は実用性が高い。運転中に身体を前後させて、死角をカバーしていた行為から開放され、安全で確実に死角が減る。
また、今回は試すことができなかったが、ハイビームアシストも興味深いところ。チャンスを作って夜の試乗を行い、また結果をお知らせしたいと思う。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。