中央線のE233系電車が駆け抜ける“線路上”で結婚式を…。8月8日、東京・神田須田町のマーチエキュート神田万世橋で、同所初となる結婚式が行なわれ、旧万世橋駅内で新たな門出を祝う拍手が沸いた。仕掛けたのはJR東日本ステーションリテイリングとみんなのウェディング。
「初めての試み」(JR東リテ)というこの“線路上の結婚式”。オレンジ帯の中央線電車が頻繁に駆け抜けるなか、東京在住の20代男女が、電車の音を聞きながら愛を誓い合った。
「一般的な結婚式場やホテルとは違い、狭い空間だが、100年前に開業した駅を舞台とした挙式は思い出に残るもの」とJR東リテ。「今回の実施をふまえ、ユーザーの声を聞きながら、今後の展開も考えていきたい」とも話していた。
挙式に参加した男の子は、結婚する二人よりも、オレンジ色の電車に夢中だったようす。参加者のひとりは「こんな空間での結婚式は初めて。この時間は忘れないと思う」と目を赤くして語っていた。旧万世橋ホーム上で挙式をあげた二人は、階段で記念撮影を済ませたあと、1階のイベントスペース「佇マイ」で祝賀パーティを開いた。