ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン)から販売が開始されている『2シリーズ グランツアラー』は、当初の予定通り、BMW以外からの乗り換えが中心になっているという。
2シリーズ グランツアラーは、「初めてBMWを購入するユーザーを狙って投入した」とは、同社広報室長である黒須幹さんの弁。実際に6月に発売を開始して約一カ月の結果では85%程が新規ユーザーだという。「通常他のモデルでは80%程がBMWからの乗り換え」とのことなので、狙いは成功しているといえる。因みに5人乗りの『2シリーズ アクティブツアラー』も7割以上が新規ユーザーだという。
また、ディーラーへの集客も増加し、「これまでとは違う若いユーザー層や家族連れが多く、ショールームの中にキッズコーナーを設けるところも出てきている」と黒須さん。
下取り車に関しては国産ミニバンからが多く、「グランツアラーは3列シートをうたっているが、3列目はエマージェンシー的なものとして設置しているので、ミニバンユーザーがどのくらいそこを納得してくれるのかと思っていた」と話す。
しかし、あくまでも初期反響としながらも、「ミニバンユーザーからの乗り換えが非常に多く、『セレナ』、『オデッセイ』、『エルグランド』などの銘柄からの移行が多い傾向にある」とし、「しっかりした3列目があったとしても、やはり3列目はオケージョナルユースというのがメインなのかなという印象だ」と語った。
もうひとつミニバンからの移行で大きなポイントはディーゼルだ。黒須さんによると「いまディーゼルを注文すると、3カ月待ち。ガソリンは仕様にもよるが即納に近い形で提供できる。大体8割くらいがディーゼルを希望されている」と現状を述べた。